叱ること、褒めること
ピアノを習っていたけれど、辞めてしまったという人はたくさんいます。
理由を尋ねると、「いつも叱られてばかりでつまらなかった」という答えが返ってくることがとても多いです。
私も若い頃は生徒をよく叱っていました。多分こわ~い先生だと思われていたと思います。
練習しなかったからできない、だから叱られる。当たり前のように思いがちですが、当時の生徒は楽しくなかったでしょう。
「音楽を楽しんでほしい」という思いで指導しているのに、叱ってばかりでは空気も悪くなってしまいます。生徒が委縮してしまっては、上手く演奏できるはずがありませんよね。
今は叱るというよりも、注意する、間違いを直してあげる、できない所はその場で一緒に練習するように心がけ、決して頭ごなしに叱ることはしません。私が叱るのは、レッスン態度が悪いときや挨拶や返事ができないときです。
そして、小さな事でもできるようになったら褒めて、自信を持たせること。励ましてやる気を起こさせることを大切に考えています。
週1回の45分のレッスン時間は、生徒にとって大切な時間です。
リラックスした雰囲気の中で、少しでも上達できるように心がけています。